喪中や忙しくて年賀状を出すことができなかった人に冬のご挨拶状として出す寒中見舞い。
関西ではほかの地域と出せる日にちが少し違います。
・それは何故なのか?
・じゃあ、いつからいつまでに寒中見舞いを出せばいいのか?
そんな関西の人への寒中見舞いについてをお伝えします。
☆ 関西で寒中見舞いを出す時期は?
寒中見舞いはお正月の新年のご挨拶ではないので、お正月中には出しません。
寒の入りから立春の前に出すと時期が決められています。
つまり、お正月である松の内(松の内とは正月の松飾をしておく期間のこと)があけた後に、
二十四節気の小寒と大寒に当たる「寒中」に届くようにだすご挨拶なのです。
普通、全国的に見て、松の内は1月7日まで。
ですから、1月8日から大寒の候の最後の日、2月3日の節分の日までに届くようにします。
でも、これは松の内が1月7日までの地域のこと。
実は、関西では1月15日までを松の内としているんです。
これは、元々はどこの地域でも小正月と呼ばれる1月15日までを松の内としていたのですが、
江戸時代に幕府が1月7日を以て飾り納めを行うように通達を出しました。
それから、江戸周辺、関東周辺では松の内は1月7日までとなっていったのです。
ですから、松の内が1月15日までの関西では寒中見舞いは1月15日以降2月3日までに届けたいものです。
☆ 寒中見舞いに使うはがき
特に年賀状を出し忘れた方にむけてだったりすると寒中見舞いを
年賀はがきで出してもいいのかな?
家族の写真のついたはがきでご挨拶しようかな?
と思ってしまう事、ありますよね。
でも、年賀はがきや家族の写真のついたはがきで寒中見舞いを出すのはとても失礼に当たりますので、普通の官製はがきや、切手を普通のはがきに貼って出しましょう。
年賀はがきは切手付きだと無駄にするのがもったいない。。。
そう思う気持ちはわかります。
出していない、使っていない年賀はがきは郵便局で切手や官製はがきに変えてもらえます。
郵便局で販売している”胡蝶蘭”のはがきが寒中見舞いではよく使われるので、
手数料はかかりますが、寒中見舞い用に胡蝶蘭のはがきなどに交換してもらうのもいいですね。
☆ 寒中見舞いの書き方
まず、寒中見舞いを書くときの注意点として、
・文章はすべて縦書きにする
・賀詞やおめでたい言葉は使わない
があります。
横書きは失礼に当たりますし、年賀を出せなかった方に対して出すのが寒中見舞いですので、”明けましておめでとうございます”とは書かないようにしましょう。
寒中見舞いの書き方としては、決まった書き方はあまりないのですが、
寒中見舞いは1年の中でも冬の寒さがしみる、風邪やインフルエンザで体調を崩しやすい時期に出すものですので、寒中見舞いを出す方への健康と無事を祈る言葉を入れましょう。
書き方としては「拝啓」や「敬具」などは使いません。
寒中見舞いの書き方に決まりはないといっても、よく使われるフレーズがありますので、
参考にしてください。
<寒中見舞いでよく使われる言葉>
・寒中お見舞い申し上げます
・寒中お伺い申し上げます
・寒さの折いかがお過ごしでしょうか
・寒さ厳しき折 皆様にはお変りございませんか
・寒気厳しいこのごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか
・寒気厳しい折から
・酷寒の候、いかがお過ごしでいらっしゃいますか・毎日寒い日が続いております
・年改まって、寒気がひとしおつのってまいりました
・そちらは寒さが厳しいとのことで案じております。
・おかげさまで私どもはつつがなく過ごしております
・寒さが苦手な私も風邪をひくこともなく元気にがんばっております・ご家族の皆様には お身体を大切にお過ごし下さいますよう
・お祈り申し上げます
・寒さもこれからが本番ですがどうかお元気で乗り切られますよう
・心からお祈りいたしております
・時節柄、皆さまのいっそうのご自愛をお祈り申し上げます
・まだまだ寒さ厳しいこのごろ、皆さまのご健康をお祈り申し上げます
・寒の入り、くれぐれも風邪にご用心下さい
ぜひ、肩ひじはらずに書いてくださいね。