三人官女の服装や冠の違いと意味と持ち物の名前と意味

ひな人形には色々様々な持ち物があり迷うこともあります。

服装も様々で彩りもきれいです。

ひな人形を飾るときには服装や冠だけではなく持ち物にも、
それぞれちゃんと名前と意味があることを意識していますか?

これから三人官女の服装にはどんな意味があるのか、
冠にはどのような意味があるのか、
さらに持ち物の名前と意味を紹介していきます。

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三人官女の服装や冠の違いと意味

まず三人官女の服装には違いが無く三人とも同じ服装です。

着ているのは大腰と呼ばれる長袴で女官用の宮廷装束となります。


袴は股がわかれていて引きずる程長く幅も広くなっていて、
腰のひもが左でつながっており、右側だけを結ぶ仕組みです。

着物はほとんど巫女さんの白衣と同じで、白い小袖となります。


三人官女の冠ですが、そもそも冠が無い人形もあり、
地方や時期によっても違いは無く、まちまちです。

三人官女を取り入れた時代は江戸中期とされて、
その頃の貴族の服装を模したものとされています。


たくさんの人形職人がいて腕を競い合っていました。

豪華な物がよしとされていた面もあり、
それで三人官女にきれいな冠をかぶらせたという説があります。

高級女官の場合に冠をかぶるとの説もありますが、
正確なことはわかりません。


三人官女の違いは服装と冠では区別することはできないのです。

区別するには持ち物と人形の表情がカギとなります。

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三人官女の持ち物の名前と意味

色々詳しく三人官女の持ち物には名前と意味があります。


まず三人官女は提子(ひさげ)と銚子(ちょうし)を持ち、
これはどちらも結婚式で振舞われる白酒を注ぐ道具です。

白酒は提子に入っているのですが、振舞う際にはここから注ぐのではなく、
まず銚子に入れてから振舞います。


順番は提子から銚子となり、
左の三人官女が提子を持ち右の銚子へと注ぐという段取りです。

銚子に注がれた白酒を今度は真中の三人官女が受け取るわけですが、
直接入れ物を手に取って受け取ることはありません。

三方という台の上に入れ物をのせて白酒を受け取るのです。

こうして三方に乗せられた白酒をお内裏様とおひな様の元に持っていき、
白酒を飲んで頂くのです。


ひな人形の世界観をあらわす重要な役割を持つ三人官女。

ちゃんと三人官女の役割を理解して正しく持ち物を持たせて飾ってください。

まとめ

三人官女はそれぞれ同じ服装で冠は無く、
手に取る道具と表情が違うものが一般的です。

三人をきちんと並べてちゃんと相応しい物を持たせましょう。

年に一度のひな祭りですので忘れることも多いですが、
ちゃんとポイントをつかみストーリーを覚えて飾ってください。

娘さんと一緒に飾ったひな人形を見る時に、
ちょっとした豆知識として話してあげるとよいですね!

三人官女の役割の違いを知って頂けたらうれしいです。

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