春は旅立ちのシーズンですね。
新たな地での希望を胸に、就職や進学で実家を離れる人も多いでしょう。
初めての引越しで戸惑っているところに、
ご両親から「心付けがいるんじゃない?」と言われても、
ピンとこないかもしれません。
そこで、引越しの「心付け」についてお伝えします。
☆ 引越しの心付け 単身の場合
「心付け」という言葉を、初めて聞く人がいるかもしれませんね。
「祝儀として金銭などを与えること。また、その金銭など」(広辞苑)を
意味し、チップなどがそれに当たります。
つまり、正規の料金とは別に、サービスに対して払うお金のことです。
チップの習慣は、日本ではあまりなじみのないものですが、
飲食時や宿泊時、引越し時などに、心付けとして渡す習慣はあります。
単身の引越しの場合、荷物も少ないし、すぐに作業が終わるから、
あえて心付けを渡す必要がない、という考えがあります。
また、料金を払っているうえに、心付けまで渡す必要もない、という
考えもあります。
あなたが初めての引越しを、人生の最良の門出と考えているなら、
ご祝儀として心付けを渡したほうが気持ちの良い出発ができますね。
渡すなら、作業員1人につき1000円程度でいいですよ。
☆ 引越し 心付けの表書き&袋
心付けは現金のまま手渡さないで、袋に入れて渡します。
ご祝儀ですから、祝儀袋に入れるが正式ですが、
なければ、白い封筒やポチ袋に入れてもかまいません。
表書きは「寸志」または「心付」とすればよいでしょう。
時間がなくて何も書いていなくても、感謝の気持ちが相手に伝われば
問題はありません。
☆ 引越しの心付けのタイミングと渡し方
さて、準備した心付けをどのように、いつ渡しましょうか。
心付けは、渡し方と渡すタイミングが大切です。
通常、心付けはサービスに対しての感謝という意味で、
サービス終了後に渡す場合が多いのですが、
引越しの場合は、先に渡しましょう。
作業が始まる前に、作業員一人ひとりに「よろしくお願いします」と
言葉をかけながら渡します。
作業前に渡すことで、作業員のモチベーションが上がり、
引越しがスムーズに進むこと請け合いです。
しかし、作業員に客から金銭を受け取ることを禁止している
業者もあります。
そんな場合は、無理に渡す必要はありません。
そのかわりに、ペットボトル入りのお茶やミネラルウオーター、
スポーツドリンクなどを用意してあげましょう。
この場合も、作業が始まる前に渡すのがよいでしょう。
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心付けを渡すか渡さないかは自由です。
単身の引越しの場合は、心付けを渡さない人が多いですね。
渡さなかったからといって、作業に差が出るわけではありませんから。。。
あと、新居に無事に引っ越した後も、ホッと一息つく前に、
荷物がちゃんと届いているかどうかを確認しましょうね。
万が一、荷物が紛失したり、壊れたりしていたときは、3カ月以内に、業者に申し出ましょう。
3カ月を過ぎると業者の責任がなくなり、損害賠償請求などが
できなくなりますから、ご注意を!(標準引越運送約款から)